Kyoto Museum of Crafts and Design
千年の歴史のなかで都として栄えた京都では、茶道や華道、能、狂言をはじめとする独自の文化、古くから受け継がれる素材・技術を用いた伝統産業が育まれてきました。 その高い技術・歴史は、京都にとどまらず、広く日本の文化を形づくるうえで重要な役割を担っています。 1977年の開館以来、京都伝統産業ミュージアムでは、京都に息づく産業とその背景の紹介を通して、広く伝統産業の振興に取り組んできました。 2020年のリニューアルを経て、現代のつくり手の活動を紹介する事業をさらに充実させ、つくり手と使い手がともに伝統産業のいまを見つめ、これからを思い描く、自由な交流の場を創出しています。
TRADITION for TOMORROW: KYOTO CRAFTS and DESIGN COMPETITION 2024-2025 展
本展は、日本の伝統文化を未来に繋ぐため、工芸の新たな可能性を探るコンペティションの入選作品を一堂に紹介する展覧会です。全国の芸術系大学生・専門学校生を対象とする「学生部門」と、京都府にゆかりのある伝統工芸の作家や職人を対象とする「一般部門」の応募作品から、審査を通じて選ばれた優れた作品を展示します。
このコンペティションは、日本の伝統的な工芸素材や技法を明日へと繋げるような新しい作品・製品制作を顕彰し、その活動を支援しようとするものです。展示では、伝統工芸を未来へと繋ぐ創意工夫や、斬新な発想で生まれた作品の数々をご覧いただけます。
新たな視点で生まれ変わった伝統工芸の魅力を、ぜひ会場でお楽しみください。
2025年2月13日(木)〜3月23日(日)