ホテルアンテルーム京都
HOTEL ANTEROOM KYOTOは、2011年当時、学生寮として使用されてきた建物をコンバージョンしオープンしたホテル&アパートメントです。館内には、ギャラリー・朝食レストラン・バーを併設。2016年のリニューアルでは新たに67室が加わり全128室の客室と50室のアパートメントとなり、コンセプトである「アート&カルチャー」に新たに「和」が加わりました。アンテルームではそれら3つのテーマを現在進行形の視点で捉え、「京都の今」を発信しています。
ホテルアンテルーム京都では、2024年2月26日から4月5日までの期間、金井学による個展「真夜中を裏返して、昼の背中に縫いとめる」を開催します。
金井学は2015年に、論文「芸術を為すことを巡って 世界の記述形式—そのトランスダクティブな生成について」によって東京藝術大学大学院で博士号を取得しました。
本論文では「芸術とは何か」という問いに対し、「(絵画、彫刻などの)既存の芸術形式を通した表現」ではなく「世界を認識するための新しい方法=新しい言語としての芸術形式を発明する行為」 であると回答しました。
さらに、クレメント・グリーンバーグのメディウム・スペシフィシティの概念やジルベール・シモンドンの個体化論を参照し、複数の異なるメディウムの固有性を架橋し調停するトランスダクティブな生成的論理としての「新たな芸術形式」を記述しました。
2021年と2022年には、自身の芸術形式を時間性を内包させた新たな段階へと発展させることを目指し、文化庁新進芸術家海外研修制度の助成により、ニューヨークでミニマリズムからポスト・ミニマリズムへの変遷期について、特にフランク・ステラの作品展開についての調査を行ないました。
「真夜中を裏返して、昼の背中に縫いとめる」は金井のニューヨークでの研修後に開催する初めての展覧会です。是非この機会にご高覧くださいませ。
2024年2月26日(月)〜4月5日(金)